~藤沢から発信する「藤沢らしい」理系教育の未来~
私が今後力を入れていきたい「子どもたちの理系教育」について、先日の議会での質問内容や国の動向を交えながらお話しさせていただきます。
危機的な国の現状:理系進学率わずか35%
現在、国を挙げてデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進や先進医療の発展が急務とされる中、理化学的な思考力を持つ人材の育成は欠かせないものとなっています。しかし、驚くべきことに、現在日本の大学生のうち理系分野を専攻する学生の割合はわずか約35%にとどまっています。
「これでは、将来の医療発展や先進技術の研究に関わる人材がほんの一握りになってしまう!」と、私は強い危機感を覚えています。政府(教育未来創造会議)もこの事態を重く受け止め、数年後にはIT人材が大幅に不足するという予測のもと、この理系専攻の割合を50%程度にまで引き上げるという高い目標を掲げ、理工農系の学部新設や定員増を支援する国の方針を打ち出しています。
理系離れを食い止めることは、今や国の最重要課題の一つなのです。

私の原体験:「ねるねるねるね」から始まった理科への興味
「数学でつまずいたから理系は無理…」と諦めてしまう子どもたちも多いと聞きます。
しかし、本当の理科はもっとワクワクするものです。
私自身、子どもの頃に色が変わり膨らむお菓子「ねるねるねるね」のおもしろさに魅了されたことが、理科を好きになる原点でした。「なぜ?どうして?」という純粋な好奇心がきっかけで研究の道に進みたいと強く思い、念願叶って大学(九州大学農学部)では農薬の研究に没頭しました。
その後、製薬会社で骨粗しょう症の治験推進に関わった経験からも、「小さな好奇心が、将来的に人々の命や健康を支える医療の発展につながる」ということを身をもって実感しています。
子どもたちには、幼い頃にこうした「理科の面白さ」に出会う機会をもっと提供したいと強く願っています。
議会での提案:施設を活用した「藤沢らしい」理系教育
この想いを胸に、先日の市議会において、本市における理系教育の推進と「藤沢らしい」学びの展望について教育委員会に質問を行いました。
本市には、「湘南アイパーク」「ロボテラス」「ロボリンク」といった、理系に関する素晴らしい施設が多数存在しています。
私はこれらの地域資源を最大限に活用し、年に1回開催される「湘南アイパークフェスタ」や、4月中旬に予定されている「辻堂フェス」などでもロボテラスを活用した理系イベントが開催されているため、子どもたちへ広報周知してはどうかと提案しました。子どもたちが実際に施設へ足を運び、体験を共有することで、科学への興味関心をより深めることができると考えたからです。

行政の答弁と今後の展開
私の質問に対し、教育委員会からは大変前向きな答弁を引き出すことができました。
市としても、科学的探究心の啓発を重要視しており、今年で56回目を数える「藤沢市総合科学展」では、子どもたちの素朴な疑問から生まれた素晴らしい研究成果が多数出展され、まさに藤沢らしい取り組みとして定着しています。
また、イベント等の周知についても、教育委員会単独ではなく関係部署と連携していく方針が示されました。昨年度はゼロカーボン推進課の事業として、ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんの講演会が開催された際にも、各学校への周知が行われました。今後はさらにこうした連携を深め、子どもたちが科学に触れる契機を増やしていくとのことです。
まとめ
科学の入り口は、日常のちょっとした「おもしろい!」に潜んでいます。
これからも私は、分かりやすい理系の講義やイベントの企画・提案を通じて、子どもたちの「理科離れ」を食い止め、未来のイノベーターをこの藤沢から育てていくための環境づくりに全力を尽くしてまいります。
ぜひ、ご家庭でも地域の理系イベントに足を運んでみてください!

藤沢市議会議員:西川 せいじ