行政視察

視察

建設経済常任委員会 行政視察

10月30日〜11月1日 都城市→霧島市→宮崎市

①都城市:物産振興拠点施設(道の駅:都城NiQLL)整備事業

「道の駅」都城 NiQLLは、都城ICから車で5分程度に位置しており、肉、焼酎、フルーツ、芋に特化したカフェや燻製室を併設したキッチン、イベントなどに活用できるイベント広場や多目的室、雨の日でも子どもが遊べる木のゆうぐ広場を完備。
その他、新鮮な野菜や郷土菓子、精肉や加工品など品揃え豊富です。
また、高速道路からの一時退出が可能な「賢い料金」という実証実験をすることで普段であれば通過してしまうような顧客層を取り込んでいますし、宮崎県内唯一の「防災道の駅」として選定されています。

藤沢市でも中央卸売市場をもし道の駅として再整備をしていくとなると、防災道の駅として、そして圏央道が延伸した際の賢い料金の利用場所としても可能性はあるのではないかと感じています。
神奈川県内には道の駅に乏しく、来年7月にオープン予定の道の駅湘南ちがさき以外は足柄や清川村などの山側の道の駅です。
藤沢産の野菜や豚肉、海産物を販売するには非常に有用な施設になると感じています。
今回の視察を参考にしていきたいと思います。
https://coconiqll.co.jp

②霧島市:リノベーションまちづくり

リノベーションまちづくりとは「今ある資産を活用して自治体の都市・地域経営課題を解決していくこと」です。
ここでいう「今ある資産」とは遊休不動産などの空間資源にとどまらず、人的資源や歴史的資源も含んでおり、それらの資源を余すことなく活用することで、なるべく低コスト・低リスク・スピーディーに事業を生み出し、育てることを意図しています。必ずしも空き家のリノベーションありきの手法ではありません。
「自治体の都市・地域経営課題を解決する」とは、具体的には自治体の財政状況の健全化を指しています。
リノベーションまちづくりでは、エリアの価値、つまりエリアに対する期待値を上げることで路線価が向上し、固定資産税が増えることで自治体の財政をより健全な経営状態に近づけることを目指しています。

霧島市は北九州市のリノベーションまちづくりを視察し、2019年から始まりました。
この5年間で 43 のプロジェクトが動き、27名の創業者が生まれました。
その中で地域にスーパーが一軒もなく買い物難民・交通弱者が増加している横川町では、昭和 6年の古民家を改築した「横川 kito」が誕生しています。
カフェ・食品と雑貨のセレクトショップ・ゲストハウスの3つの機能を持hつ店舗で、交流人口・関係人口の増加を促しています。
また、文房具屋と駄菓子屋をリノベーションしたおしゃれな日本酒Barや昔はドライブインで廃墟化していた場所をセルフリノベーションし、若者が集うコミュニティの場となるカフェを併設したコワーキングスペースもあります。
このように地域課題を解決しながら、リノベーションし、人が集まるエリアを作っていきます。エリアの価値を上げていき、固定資産税収入を増加させていきます。
12月の一般質問でもこちらの内容をとりあげております。
https://www.city-kirishima.jp/shoukoushinkou/machizukuri/shokogyo/renovation.html

③宮崎市:バングラデシュICT技術者雇用促進事業

宮崎市では、高度なICT(情報通信技術)人材を確保するため、宮崎大学や市内企業等との産学官連携により、バングラデシュICT技術者と市内企業とのマッチングプロジェクト「宮崎-バングラデシュ・スタイル」に取り組んでいます。
こちらは2つの事業によって運営されています。

1つ目が外国人ICT技術者人材育成プログラムです。
日本での就職を希望する若いバングラデシュICT技術者(以下「バ国技術者」)に対し、バングラデシュ国内で宮崎大学と現地大学が連携して5か月間の日本語教育等の履修証明プログラムを実施し、来日後さらに宮崎大学で3か月間の日本語教育等の履修証明プログラムを実施します。
宮崎での3か月間は、並行して宮崎の企業へのインターンシップも実施し、プログラム終了後に宮崎の企業へ就職するスキームになります。

2つ目が宮崎-バングラデシュICT人材育成事業です。
JICAの草の根事業として宮崎市が提案し、宮崎大学が2022年4月から事業を実施しています。
本事業は、バングラデシュ側に日本企業の窓口・受け皿となる人材を育成すると共にバングラデシュと宮崎、双方の経済交流体制の整備を行い、宮崎の企業のバングラデシュ進出や新規事業創出の支援などを目的としています。
日系企業との業務提携を望むバングラデシュのIT企業を主な対象に研修を行うことで、同国のIT人材育成体制をより強固にするとともに、両国の企業間連携を促進する狙いがあります。

プログラムの実施内容は主に以下の4点に大別される。1. バングラデシュのICT企業(BASIS)や大学を対象とした、日本語、日本文化、ビジネスマナーなどの研修実施。
2. バングラデシュ側のビジネス交流のコアメンバーに対する宮崎での研修実施。
3. BASIS会員企業を対象とした、宮崎が求めるビジネススキルや日本の商習慣などに関するセミナー実施。
4. 宮崎市ICT企業連絡協議会のメンバーを対象に、バングラデシュ現地の商習慣などに関するセミナー実施。

来年度バリと姉妹都市を締結していく話が今回の12月定例会で出ておりました。
バリから技能実習生を導入できる仲間がいますし、藤沢市には4つの大学があります。
この要素があるからこそ同様のことを藤沢市でもできるかもと模索してみたいと思います。
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/business/location/selling_point/1516.html

本当に今回の視察は身になるものばかりでした。
今後の市政に活用していきたいと思います。

藤沢市議会議員:西川 せいじ

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