乳幼児健診で骨密度チェック!

健康

未来を救う 転倒・骨折・寝たきりゼロへ、藤沢から発信する骨の健康革命

皆さんは、お子さんの乳幼児健診に付き添ったとき、ご自身の「骨の健康」について考えたことがありますか?

骨密度は人間の一生において30歳前後が最もピークに達し、その後徐々に減少します。
特に女性においては閉経後に急速に骨量が減少します。
骨粗鬆症は自覚症状がないまま進行し、気づいたときには深刻な骨折を引き起こしてしまう、「サイレントな病」です。

私が提案したいのは、乳幼児健診の場で、付き添いのお母さんの骨密度を同時に測定するという取り組みです。

なぜ「乳幼児健診」の場なのか

乳幼児健診には、20〜40代の女性が必ず集まります。
授乳や育児に追われ、自分の健康を後回しにしがちなこの世代に、骨の状態を知ってもらう絶好の機会です。
骨密度はお母さんのお腹の中にいる胎児期から増加し、思春期にピークを迎えて20代に最大骨量に達します。
つまり、30〜40代はまだ手を打てるギリギリの時期とも言えます。

骨密度検査は踵(かかと)の超音波測定でわずか数分で完了します。
痛みも被曝もなく、健診のついでに受けられる非常に手軽な検査です。
「自分の骨が意外と弱かった」という結果は、食事・運動・日光浴といった生活習慣改善への強い動機づけになります。

骨粗鬆症→骨折→寝たきり、この連鎖を断ち切る

日本で寝たきりになる原因の第3位は転倒による骨折であり、介護が必要になる原因の約1割が骨折・転倒によるものとされています。  特に怖いのが大腿骨頚部骨折(太もものつけ根の骨折)です。
高齢者がひとたびこの骨折を起こすと、長期入院・手術・リハビリを要し、そのまま寝たきりに移行するケースが少なくありません。

70代では3人に1人、80代になると2人に1人が骨粗鬆症だとされています。
しかし、若年期から骨密度を意識し、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの摂取や適度な運動を習慣化すれば、この現実は変えられます。乳幼児健診での啓発は、その最初のきっかけになり得るのです。

国の計画・藤沢市の目標と一致する施策

国は「健康日本21(第3次)」(2024〜2035年度)において、女性の健康づくりを新たな柱として位置づけました。
その中で骨粗鬆症検診の受診率を現状より10ポイント引き上げ15%まで向上させる目標を明記しており、厚生労働省は「検診を一人でも多くの人が受けて健康寿命を伸ばしてもらいたい」としています。
現在の全国受診率はわずか4〜5%に過ぎず、ここに大きな改善余地があります。

藤沢市もこれに呼応しています。
藤沢市は「湘南の元気都市〜健康寿命日本一のまち ふじさわ」をめざすべき姿として掲げており、「健康寿命日本一をめざすリーディングプロジェクト」として健康増進施策を推進しています。
また、藤沢市は女性の健康づくりとして、若い時から健康的な食生活を送ることが骨粗鬆症などの予防に大切であると啓発しており、女性の健康週間にあわせた取り組みも展開しています。
乳幼児健診での骨密度測定は、まさにこれらの計画の具体的な実践として位置づけることができます。

医療費削減・社会保険料引き下げへの波及効果

骨粗鬆症を予防することは、個人の健康を守るだけでなく、社会全体の財政負担の軽減にもつながります。
大腿骨頚部骨折による入院・手術・介護費用は1件あたり数百万円規模に上ることもあります。
若い世代への啓発により骨折・寝たきりを予防できれば、医療費・介護費が抑制され、ひいては国民健康保険料や介護保険料といった社会保険料の引き下げにも寄与します。
「早期予防への小さな投資」「将来の巨額コスト」を防ぐ、これが予防医療の本質です。

乳幼児健診に来るお母さんたちは、子どもの未来を真剣に考えている方々です。
だからこそ、「お子さんの健診と一緒に、あなた自身の骨も守りましょう」というメッセージは、必ず響くはずです。

藤沢市から、この取り組みを全国に広げていきたいと思います。
皆さんのご意見・ご支援をよろしくお願いいたします。

藤沢市議会議員:西川せいじ

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