2026年9月1日、藤沢市内で醸造を行う4つのブルワリーが集まり、「藤沢市クラフトビール醸造者協議会」が設立されました。
会長には、藤沢の「Aura Brewing」を営む大浦真琴さんが就任。
江の島の「AMATERASU」、湘南台の「RRAAP BREWERY」、本町の「藤沢ビールハウス」が名を連ねます。
私もこの協議会の設立に、準備の段階から携わってきました。

ブームの陰にある現実
クラフトビールは全国的なブームのただ中にありますが、小規模な醸造所の経営は決して楽ではありません。
原材料費の高騰に加え、酒類製造免許を維持するには年間6千リットルという製造数量の要件があります。
造った分を売り切るため、週末ごとに重い機材を積み込んでイベント会場へ向かう、そんな日々の積み重ねで支えられているのが実情です。
加えて、一社単独では行政や地域主導の枠組みに入りづらいという壁もありました。
個の力では届かないところに、まとまれば手が届く。
協議会は、その実感から生まれています。
活動の柱
仕込みのたびに出る麦芽かすを市内の農家へ飼料や堆肥として届けるほか、粉末化してパンやピザ生地へ再利用する道も探ります。
市内の農家で規格外となった、いわゆるB級品の農産物を、ビールの副原料として活用する取り組みです。
行き場のなかったものが藤沢ならではの一杯になり、農家にとっては新しい出口が生まれる。
100%藤沢産の原材料によるビール造りも動き始めています。
POINT③
みっつめは、災害時の協力体制です。
停電などが起きた際に、機材や資材を会員同士で融通し合い、地域へ還元する枠組みを整えていきます。このほか、原材料の共同購入によるコスト削減、イベント出店での協力、技術研さんや販路開拓、共同でのオリジナルビール造りにも取り組んでいく計画です。
設立に携わって
私は、各醸造所への呼びかけや、協議会の規約づくりなどを通じて設立を支えてきました。
規約は、先行する藤沢市キッチンカー事業者連絡協議会の取り組みを参考にしながら、麦芽かすをめぐる農業との連携や災害時の協力、公正な競争を守るための定めまで、全26条にまとめています。
農学を学んできた身として、醸造と農業が地域の中でつながる姿を形にできたことを、うれしく思っています。
とはいえ、主役はあくまで造り手のみなさんです。
限られた市場を奪い合うのではなく、仲間とともにクラフトビールの愛好者そのものを増やしていく。
その文化を、これからも市議会議員として後押ししていきます。
大浦会長の言葉を借りれば「クラフトビールといえば、藤沢」。
そう言われるまちを、みなさんと一緒に育てていければと思います。
協議会の歩みは、今後もこのサイトでご報告してまいります。

※設立の詳細は、タウンニュース藤沢版(2026年9月11日)でも紹介されています。
藤沢市議会議員:西川せいじ