活動報告

NPO法人ことりのおうちと藤沢警察署の架け橋になりました

警察署に届く「小さな命」を守るために

財布や鍵、傘と同じように、警察署には「生き物」が落とし物として届けられることがあります。
カゴから逃げ出したインコ、道端でうずくまっていた小動物、飼い主とはぐれてしまった爬虫類。
届出があれば、警察署はまず落とし主を探すことになります。

しかし、ここに大きな課題があります。
警察署は本来、動物を飼育するための施設ではありません。
担当される職員の方々は懸命にお世話をしてくださいますが、鳥や爬虫類は種類ごとに適した温度・湿度・餌がまったく異なり、専門的な知識がなければ数日ももたないこともあります。

実際に、飼い方が分からないまま衰弱してしまい、落とし主が見つかる前に亡くなってしまうケースや、そもそも受け入れ自体が難しく、対応に苦慮されるケースがあると伺いました。

制度の上では「落とし物」として扱われる。
けれども、相手は当然ながら「命」です。この制度と現場のあいだにある隙間を、どう埋めるか。

立ち上がったのが「NPO法人ことりのおうち」でした

まさにこの課題を解消するために活動されているのが、NPO法人ことりのおうちです。

名称のとおり小鳥からスタートされた団体ですが、現在は鳥類だけでなく、爬虫類、猫、そのほかの小動物まで、さまざまなペットの受け入れと適切な飼養に対応してくださっています。
それぞれの生き物に合った環境を整え、健康状態を見ながら保護し、必要に応じて新しい飼い主さんへとつないでいく。
警察署が抱えていた「専門知識と受け皿がない」という課題に、そのまま応えてくださる存在です。

そこで今回、ことりのおうちと藤沢警察署の橋渡しをさせていただきました。
実際にお引き合わせしたところ、警察署の担当課の方も非常に喜んでくださいました。
現場で日々悩んでおられた方ほど、受け皿ができることの意味を強く実感されていたのだと思います。

NPO法人ことりのおうち【クリックでHPへ】

藤沢北警察署にも連携が広がりました

さらにありがたいことに、藤沢警察署の方から藤沢北警察署にもご連絡をいただき、市内の二つの警察署がことりのおうちと連携していく流れをつくることができました。

一つの署だけの取り組みで終わらず、藤沢市全域をカバーする体制づくりの第一歩になったと考えています。

制度の隙間に、小さな橋を架ける

行政の制度は、どうしても「人」と「物」を中心に設計されています。
その隙間から、声を上げられない小さな命がこぼれ落ちてしまうことがあります。

けれども今回のように、専門性を持った民間団体と行政の現場をつなぐだけで、救える命があります。
新たな予算も、新たな条例も必要ありません。
必要だったのは、「困っている人」と「解決できる人」が出会う場をつくることだけでした。

議員の仕事の大きな部分は、この「つなぐ」ことにあると、私は考えています。
地域の中には、まだこうした出会いを待っている課題がたくさんあるはずです。

引き続き、ことりのおうちの皆さまと警察署の連携が現場で機能しているかを見守りながら、動物愛護行政の充実にも取り組んでまいります。
藤沢市が、人にも生き物にもやさしいまちであり続けられるように。

藤沢市議会議員:西川 せいじ

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