ペットの同行同伴非難について
昨今、気候変動の影響により、重たい水害や台風が日本を襲っております。
今年はエルニーニョ現象の影響があり、2018年の状況と似ているとのことです。
2018年は7月に西日本豪雨が起こり、私の故郷の広島では5000か所以上で土石流や土砂崩れが起こりました。9月に襲ってきた台風21号では関空連絡橋にタンカーがぶつかったこともおぼえていらっしゃるかと思います。
今年の6月初旬には台風2号の影響で線状降水帯が発生し、全国で床上浸水が2,149棟で起こり、停電は38000戸、断水は1670戸、避難者は180人でした。このような水害はいつ発生してもおかしくないですし、いつ避難をせざるを得ない状況が来るかはわかりません。
話は変わりまして、現在藤沢市の犬の登録数が22,491頭です。猫の飼育頭数は、全国で犬の1.25倍という数字が出ております。
つまり、28,113匹の猫が藤沢市で飼われている計算となり、合計50604匹の犬と猫が藤沢で飼われています。
藤沢市には200,826世帯ありますので、4世帯に1頭の犬もしくは1匹の猫が飼われています。ペットは家族の一員という認識が広がっており、自分の命よりもペットの命のほうが大事という方もいらっしゃいます。
藤沢市では避難をせざるを得ない状況が来た時にペットと一緒に避難することはできるのでしょうか?
現在藤沢市では77か所の指定緊急避難所がある中で、28か所しかペットと一緒に避難できる場所はありません。
避難所のどこがペット用避難スペースにとして確保されているかによっても、避難したい避難所は変わってくると思っております。

藤沢市の避難先一覧にペット用避難スペースという記載欄があり、ペットと同行避難可能な避難所には丸印が付いています。これらの各施設における避難スペースの詳細の場所の開示はしていただけますでしょうか。また、これらの面積を教えていただくことはできますか?

指定緊急避難場所や指定避難所等に指定しております施設の情報等でございますが、ペット用避難スペースの場所や面積等を含めまして、本市が現在把握しております内容につきましては、学校等施設の特性に応じた課題があることから公表しておりませんが、請求があれば開示してまいりたいと考えております。


開示していただいたペットの避難スペースの詳細及び面積を一覧にさせていただきました。この詳細の場所及び面積を市役所のHPに掲載している、避難所一覧等に明示していただくことはできますでしょうか。

ペット用の避難スペースにつきましては、避難所ごとの事情などを考慮する中で、詳細の場所及び面積等の情報を一覧化し、本市のホームページ等に掲載することを検討してまいります。このように明示することで、ペットと同行して避難しようとする市民にとって、どの避難所を目指すのかの案内になり、適切で迅速な避難行動に繋がるものと考えております。
ありがとうございます。
やはりペット用避難スペースが屋内であるか屋外であるかによっても、ペットを連れて避難したいと思う場所は違いますし、ペット用避難スペースが2平米程度とあまりにも狭い施設もございます。ペットと一緒に避難する場所を常日頃から想定することが、いざという時の命を守ることにつながるため、前向きなお言葉、非常にありがたく感じております。数施設ほど状況に応じて決定という記載になっておりますので、第一候補を決めていただき、記載していただけますと幸いです。

今まではペット同行避難という、避難所にペットと一緒に避難しますが、避難スペースがペットと別々の避難方法のお話をしておりました。ペットが家族の一員と思っていらっしゃる方々にとっては、避難スペースもペットと一緒の同伴避難でないと避難所に行かない、家で我慢していたほうが良いという方もおられます。ペット同伴避難が可能な場所は秋葉台文化体育館のみで100頭までと決まっております。なかなか同伴避難ができる場所を確保するのはすぐには難しいと考えていますが、車両避難も同伴避難の一つの方法であり、比較的避難所を増やしやすいと考えております。今後、車両避難可能な場所を増やすにあたって、ショッピングモール等と提携していくことは考えていますでしょうか。

ペット同伴避難ができる場所に関してでございますが、新たな施設の確保が大きな課題であると捉えております。この課題の一つの解決法といたしましては、車両避難が有効であると考えております。このことも踏まえて、令和4年度末現在、湘南モールフィル及びミスターマックスとの間で、駐車場使用に関する協定をそれぞれ締結し、風水害等における車両避難場所として、立体駐車場のスペースを確保しているところでございます。今後も引き続き、ショッピングモールを始め、大型の駐車場を有する商業施設等との連携を図り、車両避難場所の更なる確保に向けて取り組んでまいります。
ありがとうございます。ペットを飼っている世帯の数がかなり多いため、このような官民連携は必要不可欠です。
さらなる車両避難所の確保期待しております。
藤沢市議会議員:西川せいじ